kichitanu’s blog

気弱人間のお仕事と本と現実逃避

「逆転の仕事論」の内容要約|堀江貴文氏の“あえて、レールから外れる”人の取材本

「逆転の仕事論」の内容要約|堀江貴文氏の“あえて、レールから外れる”人の取材本『逆転の仕事論~あえて、レールから外れる。~』という本があります。この本についての要約をご紹介します。

 

個人的な役に立った人トップ3と、変態トップ3も、ご紹介しています。

 

どのような人に向いている本か

個人的にこの本が向いている人は、私の独断と偏見からしますと、以下のパターンのいずれかになりそうです。

  1. スタートアップやベンチャー企業として、これからプロダクトを生み出していきたい人
  2. 経営層や部長以上など一定以上の役職で、社内においてイノベーティブなものを生み出していきたい/生まれる流れをつくりたい人
  3. ブラック企業に勤め、疲弊している人

逆に優等的な方や企業内で順応して暮らしている方ですと、「こんな考え方あるんだ、世の中にはいろんな変態がいるんだなあ(褒めてる)」で終わりそうです。あえて3の方をあげたのは、今すぐ脱出するための後押しになるんじゃないかと思いました。

 

 

著者の紹介

『逆転の仕事論~あえて、レールから外れる。~』の著者は、堀江貴文氏です。元株式会社ライブドア代表取締役CEOとして世間を騒がせましたが、世代によっては逮捕されたことを知らない人もいるかもしれませんね。2006年1月に証券取引法違反で逮捕され、懲役2年6ヶ月の実刑判決を受けました。

 

現在は、SNS株式会社のファウンダーを勤めています。堀江貴文イノベーション大学校などの会員制のコミュニケーションサロンや、さまざまなアプリのプロデュースを手掛けています。『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)など、著書も多数あります。個人的には元祖平成のイノベーターのイメージ。今は逆境をバネに活躍されています。

 

書籍の概要

価格

1400円(定価)に消費税

 

ページ分量

266ページ。少しページ量はありますが、軽めの紙で通勤時に持ち歩いても、そこまで苦痛にならない重さです。

 

文体

ですます調です。口語を中心にした文章です。インタビューや対談ではなく、一人称で語られています。文章が軽いので、1時間とはいきませんが、半日程度で読破できると思います。

 

写真やイラスト/図解

インタビューする方の写真が一面に出てきます。車内で広げると有名人の顔が全面にあるのは少し恥ずかしいかも。

インタビュー最後にまとめが出てきます。

文字が全体的に太字で構成されており、見慣れない感じがしました。とはいえ、読みにくくはないです。

 

章立て

章立ては以下のようになっています。

  • 第1章(1/8):武田双雲「いまこの瞬間だけに集中し、幸運を引き寄せる」
  • 第2章(2/8):佐渡島庸平「会社から出て初めて見える世界がある」
  • 第3章(3/8):増田セバスチャン「オリジナルな世界を創り上げる」
  • 第4章(4/8):田村淳「ルールのキワッキワにしか面白さはない」
  • 第5章(5/8):HIKAKIN「より早く、より柔軟に、より愚直に」
  • 第6章(6/8):小田吉男「楽しさをひたすら追求する」
  • 第7章(7/8):小橋賢児「自分が違和感を感じる世界から飛び出す」
  • 第8章(8/8):岡田斗司夫「自らの生き方そのものでリスクを負い、常識や道徳を書き換える」

 

内容要約

普段は、内容要約してネタバレしています。なぜなら、ビジネス書の場合、自分に役立つかどうかを判断して購入するものと考えているためです。しかしながら今回は、内容要約してしまうと買う意味がなくなってしまうかなと思ったので、誰が何を言ったかにはあまり触れずに、個人的な意見や感想を中心に紹介したいと思います。

 

8人の変態(イノベーター)が出てくる 

8人の変態、もといイノベーターとは、武田双雲佐渡島庸平、増田セバスチャン、田村淳、HIKAKIN、小田吉男、小橋賢児岡田斗司夫

この中で2人以上、好きって人がいるなら手に取ってみてもいいと思います。

 

インタビュー+堀江貴文氏の軽いまとめという構成

8名それぞれのインタビューのあと、堀江貴文氏の軽いまとめという構成で8つの章がつくられています。ただしインタビューとはいっても、おそらくライターが聞いて書いたものであり、堀江氏は出てこず、一人称です。分量としてもほとんどがインタビューを占めています。

 

堀江貴文氏の仕事論を知る本ではない

勘違いしそうなので、これだけはお伝えしておきたいです。この本は、堀江貴文氏の仕事論を知る本ではありません。この方がプロデュースした本とでもいえばいいでしょうか。それぞれの方がどのような思考や行動でチャンスをつかみ、あるいはあえて手放し、なりたい自分になったかが書かれています。

 

堀江貴文氏と面識があり、(おそらく)この本のテーマに沿って選んだ人であり、彼の視点からこいつ面白いな、と思った方が対象だと思うので、そういう意味でさまざまな仕事論が見られます。普通ではない人ばかりです。

 

個人的に考えた変態ランキング

誰の参考にもならないでしょうけれど、今回読んだ中で、個人的に変態だな、ぶっとんでるなと思ったトップ3を紹介します。

 

1位 岡田斗司夫

2位 武田双雲

3位 小田吉

 

4位以降とは大きな差がありそうです。この3人が極めておかしい気がしました。もちろん結果も出していて、実力も、人脈もある方々です。

 

個人的に参考になったランキング

順位をつけるのもおこがましいのですが、個人的に読んでいて思考の仕方や大切にしているもの、実はとても戦略的な動き方など、参考になったトップ3です。

 

1位 佐渡島庸平

2位 HIKAKIN

3位 田村淳

 

あれ、変態ランキングとかぶらないですね。なぜでしょう。

 

まとめ

 個人的おすすめ度:★★★☆☆

スタートアップのための勇気をもらえる本です。ただ、かなり人を選びそうな本だと思います。否定的な部分にも触れたので、今回ご紹介した内容からでも、何か惹かれるものを感じたら、手に取っていただいてもいいと思います。でもこの手のものが苦手な方は全力で逃げていいです。

 

というあたり、まだまだ私も常人のようです。