「あなたの1日を3時間増やす『超整理術』」の内容要約|無駄を減らし時間を節約する方法
「あなたの1日を3時間増やす『超整理術』」という本があります。この本についての感想と要約、向いている人などを紹介します。
どのような人に向いている本か
この本は、常に仕事に追われているビジネスパーソンや、仕事の優先順位をつけずにやってしまう人が向いています。整理整頓が苦手な人がいいかもしれません。若手から中堅までさまざまな人に向いています。
著者の紹介
「あなたの1日を3時間増やす『超整理術』」の著者は、高嶋美里氏です。早稲田大学理工学部を卒業し、大手予備校の数学教師を勤めていました。その後双子の子育てをするかたわら、在宅で年商3億円ほど売り上げるようになりました。今はオンラインスクール「シビスアカデミー」で学長を務めています。遊雅セレブリティ株式会社の代表取締役です。
書籍の概要
価格
1300円(定価)に消費税
ページ分量
227ページ。軽めの紙で文字も比較的大きく、通勤時に持ち歩いても苦にならない重さです。
文体
ですます調です。
写真やイラスト/図解
イメージのイラストが章の終わりにときどき出てきます。それ以外はありません。
章立て
章立ては以下のようになっています。章ではなく1日目から14日目までが記載されており、1日1章読んでいけば14日間で読み終えるようになっています。
- 第1章(1日目):デスクの整理
- 第2章(2日目):書類の分類
- 第3章(3日目):紙のデータ化
- 第4章(4日目):スケジュールへ落とし込む
- 第5章(5日目):データの分類
- 第6章(6日目):クラウドに必要情報をまとめておく
- 第7章(7日目):一目でわかる索引を作る
- 第8章(8日目):ネタとなるデータを保存する
- 第9章(9日目):自分の時間を把握する
- 第10章(10日目):定型化で時間を生み出す
- 第11章(11日目):隙間時間の活用
- 第12章(12日目):習慣化する
- 第13章(13日目):自分をコンテンツ化する
- 第14章(14日目):お金の整理
内容要約
それでは内容をご紹介します。といってもこの目次だけで何が書かれているのか想定がつくかもしれません。ここではネタバレも含みますが、ビジネス書の場合には、自分に役立つかどうかを判断して購入するものと考えています。買ってから自分にとっては期待外れにならないようにするために、紹介しますね。
1)物理的にもオンライン上でも整理をすることが大切
自分の時間をつくるためには、何がどこにあるかがすぐに取り出せる状態になっており、無駄なものがない状態が望ましいと書かれています。そのため、机の引き出しに置くものやどの程度の物が必要なのかという物理的なものについても、整理し制限するように書かれています。
これはデータも同様です。著者はクラウド上にすべて必要なデータをまとめておくことを勧めています。隙間時間でどこでも仕事ができるようにするためです。クラウドはGoogleドライブを勧めています。
書籍や書類などのファイルも必要な部分だけ記録し、探せる状態にして、処分することを勧めているのです。
2)整理をしたものは見つけやすくしておくことが必要
整理をしたものは、データを適切に分類し、見つけやすくしておくことを勧めています。書類は「今日やること」「期限があること」「期日がないこと」「5分でできること」とスケジュールごとの整理しておくのです。そもそも紙で持つことは推奨していません。データもルールを決めてフォルダを作り、ファイル名には検索ワードをすべて盛り込みます。一目でわかる索引をつくり自分やほかの人にも見つけやすくするのです。
3)あらゆるタスクをGoogleカレンダーに記録する
Googleカレンダーにすべていつ何をやるかを入れておきます。今日やることを確実にこなせるスケジュールを立てやることを把握するのです。マルチタスクは生産的ではないため、スケジュールに書かれたことだけに集中することを勧めています。だらだらやるのではなく、目安の時間を想定して入力します。
4)習慣化する
朝やることを把握するための時間を取ります。自分の時間を正確に測り、記録して振り返ります。こうすることで、どの程度の時間でタスクがこなせるのかを把握できるようにもなるのです。やることは翌日に延ばさず絶対にその日のうちにこなします。意地でも集中して終わらせるようになります。
5)定型化する
提携化できることがないか考えていきます。たとえばメール文面など何度か使うものをすべて予測変換で登録し、スピードアップをします。
6)ネタやコンテンツ化をし、自分のための投資時間をつくる
ネタとなるものもデータとして保存し、いつでも見つけられる状態にします。自分の体験をコンテンツ化できないか考え、データを記録し、いつでも取り出せる状態にしておくことで年収アップにもつながる可能性があると伝えています。
個人的感想
個人的おすすめ度:★★★☆☆
企業内では社外からアクセスできるクラウドを利用することが許されていないケースもあります。Googleドライブ以外のサーバーや別のクラウド上での管理がされていることもあり、どんな人でも実現できるとは限らない側面もあると思いました。
私は整理ができない人間なので、ファイルがデスクトップにあったり、ダウンロードフォルダがいっぱいになっていたりしています。また目の前のことから片付けてしまう癖もあります。このような変化の差分が大きい人にとっては、一度ざっと目を通すには有用な書籍だと思いました。